【大人と子供の歯科治療の違いから学ぶ】小児歯科とは?

小児歯科は歯科における診療科目の1つで、幼児や児童を対象として行われる口腔環境を良好に保つための治療です。

大人の場合はいつまでも自分の歯で美味しい食事を楽しむため、虫歯や歯肉炎の治療および予防を行うケースが多い傾向にあります。

自分の歯で美味しい食事を楽しむことは、健康寿命を維持するためにも欠かせない要素の1つです。

一方、小児歯科ではフッ素の塗布やシーラントの施術、および正しい歯磨きの指導を行い、将来の虫歯や歯周病の発症リスクを下げる点に重点を置いています。

歯並びや噛み合わせによっては、言葉の発音や咀嚼に影響が出るケースもあるため、歯列矯正の治療を検討することが重要です。

大崎シティデンタルクリニックの小児歯科で大切にしていること

小児歯科における治療の進め方はクリニックによりさまざまですが、大崎シティデンタルクリニックでは特に以下の3点を大事にしています。

親御様にも小児歯科について知っていただく

大崎シティデンタルクリニックでは小児歯科の治療を行う際に、親御様に必ず横にいてもらい、歯の磨き方などをチェックしてもらっています。

当院は25年以上にわたる診療実績がありますが、歯磨きをお子様だけに任せてしまうとどうしても正しい習慣が身に付きにくいことが、過去の経験からわかっているからです。

乳歯が虫歯になっても永久歯に生え替わるから大丈夫とお考えの親御様もいらっしゃいますが、間違った歯磨きを続けると永久歯も虫歯になるリスクが高くなります。

将来に向けた指標(基準)を提案する

大崎シティデンタルクリニックでは、将来に向けた具体的な指標(治療基準)の提示も行っています。

例えば、歯列矯正を行う必要がある場合、様子を見ようと提案するのではなく、3年経ったら矯正を始めるといった具体的な指標を提示しています。

将来に向けた具体的な指標を提示することで、お子様が大人になったときの虫歯や歯周病のリスクを下げるメリットが得られます。

最適な治療法を提案する

歯の生え方やあごの形などはお子様によってさまざまなため、一人ひとりに最適な治療を行うことが欠かせません。

大崎シティデンタルクリニックでは定期的に小児歯科の治療を行うことで、お子様にとって最適な治療方法を明確に提案しています。

また、専門機関での処置が必要だと判断した場合は、信頼できる専門的な病院と連携して治療を行います。

例えば「過剰歯」という上あごに歯が埋まっているような症例の場合、信頼できる口腔外科の医院と連携して最適な治療を提供しています。

大崎シティデンタルクリニックの小児歯科の診療内容

大崎シティデンタルクリニックでは、小児歯科に関して主に以下3つの診療を行っています。

定期健診と予防

大崎シティデンタルクリニックでは定期健診で以下5つの検査・処置を行い、虫歯や歯周病の予防に取り組んでいます。

唾液検査(サリバテスト)

唾液検査(サリバテスト)では唾液が作られる量や緩衝能、虫歯菌の数などをチェックすることで、口腔内が虫歯になりやすい状態かどうかを判別できます。

検査のやり方は「ロウ」と呼ばれる、唾液を分泌する作用がある味がしないガムのようなものを3分間噛むだけです。

ガムのようなものを噛むだけの検査法のため痛みがほとんどなく、小さなお子様でも安心して受けられる点がメリットとなっています。

歯磨きの指導(TBI)

小児歯科では歯磨きの指導(TBI:Tooth Brushing Instruction・歯科医院で行われる歯磨き指導)も行います。

親御様と一緒に正しい歯の磨き方を身につけ、将来の虫歯や歯周病を予防するのが最大の目的です。

早いお子様では1歳〜2歳半でTBIを始めるケースもあります。

早くから正しい歯の磨き方を身につけることで、歯の健康寿命を延ばす結果にもつながります。

フッ素の塗布

大崎シティデンタルクリニックでは、予防歯科だけでなく小児歯科においてもフッ素の塗布を行っています。

フッ素を塗布するとミュータンス菌の働きを弱めて虫歯や歯周病のリスクを下げ、歯のエナメル質を強化する効果が期待できます。

フッ素の塗布は乳歯が生えはじめる1歳前後からの実施を検討するのが一般的です。

一度の塗布でおよそ3ヶ月ほどの効果が持続するため、1年に3〜4回の施術を受けると良いでしょう(ただし、効果の持続期間には個人差があります)。

フッ素は薬局やドラッグストアでも市販されていますが、歯科医院で塗布する物とは濃度が異なります。

また、お子様はフッ素の吸収が早いため、専門家の指導下で塗布するのがおすすめです。

シーラントによる処置


奥歯の溝は複雑な構造をしているため歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい箇所の1つです。

シーラントは接着力のある医療用のプラスチックで奥歯の隙間を埋め、虫歯を予防する点が特徴です。

特に生えたばかりの奥歯の永久歯は虫歯になりやすいため、シーラントで保護してあげると良いでしょう。

6歳から12歳のお子様に関しては保険治療でシーラントの施術が受けられるため、積極的に活用することをおすすめします。

ただし、シーラントによる処置を行ったからと言って、絶対に虫歯にならないとは言えません。

シーラントによる処置と並行して正しい歯磨きのやり方を身につけ、甘いものを食べ過ぎないようにするなど、親御さんとお子様で一緒に虫歯予防に取り組むことが重要です。

生活習慣の指導

大崎シティデンタルクリニックでは、虫歯や歯周病を予防するための生活習慣の指導も行っています。

例えば、だらだらと時間をかけて甘いものを摂取していると、虫歯のリスクが高くなることがわかっています。

また、食後に歯磨きをしても、その後にジュースを飲むなどしていては意味がありません。

特に間食(おやつ)の後は歯磨きをしないお子様が多く、その分だけ虫歯になるリスクが高くなってしまいます。

将来の虫歯や歯周病を予防するためには、口腔環境を清潔に保つための生活習慣を身につけることが欠かせません。

虫歯・歯肉炎の治療や乳歯の抜歯

普段から予防に取り組んでいても、残念ながら虫歯や歯周病を発症してしまうケースがあります。

その際には、歯肉炎の治療を行ったり、乳歯の抜歯を行ったりする治療も行います。

虫歯・歯肉炎は早期の治療が重要です。

矯正

噛み合わせや歯並びにより虫歯や歯周病の発症リスクが高くなると判断される場合には、歯列矯正の治療を提案するケースもあります。

歯列矯正を行うタイミングは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」が一般的です。

関連ページ:矯正歯科(歯列矯正)

小児歯科を受診するメリット

定期的に小児歯科を受診する主なメリットは以下の3つです。

子供の時から予防する習慣が身に付く

小児歯科を受診するメリットの1つが、子供の時から虫歯や歯周病を予防する習慣が身に付く点です。

正しい歯の磨き方はもちろん、虫歯や歯周病になりにくい生活習慣も身に付けられるのは、一生ものの財産と言えるでしょう。

虫歯になりにくくなる

小児歯科でフッ素の塗布やシーラントの施術を受けると、歯がミュータンス菌から守られるため、虫歯や歯周病になりにくいといったメリットも得られます。

近年の研究により虫歯菌や歯周病菌が増殖して血管内に侵入すると、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、肺炎などの健康被害を引き起こすリスクがあると分かってきました。

お子様の歯の健康を保つだけでなく、将来の生活習慣病を予防するうえでも、小児歯科の治療は有効だと考えられます。

きれいな歯並びや噛み合わせに導きやすい

お子様の骨格が完成するのは思春期の時期なので、小さい頃から予防歯科の治療を受けると、きれいな歯並びや噛み合わせに導きやすくなります。

歯並びや噛み合わせがきれいだと見た目が良いだけでなく、将来の虫歯や歯周病のリスクを下げる結果にもつながります。

小児歯科は大崎シティデンタルクリニックにおまかせください

お子様の歯の健康は、将来の虫歯や歯周病の発症リスクを下げるだけでなく、生活習慣病を未然に防ぐためにも重要な要素の1つです。

大崎シティデンタルクリニックでは、小児歯科の治療や歯磨きの指導によって、お子様が自分で自分の歯を守れるように導いています。

当院の理事長は日本顎咬合学会認定医でもあるため、歯並びや噛み合わせに関するあらゆるお悩みに応えられる点も強みとなっています。

大崎で小児歯科を受けたいと考えている方は、大崎シティデンタルクリニックにおまかせください。