
こんにちは。院長の赤岩です。
3月14日はホワイトデーですが、
お菓子の種類ごとに
意味があるのをご存じですか?
たとえば、キャンディーなら
「あなたが好き」という意味ですが、
中には、せんべいのように
「愛が割れる」という
ネガティブなイメージの
お菓子もあります。
愛情にヒビが入ったら大変ですが、
実は歯のヒビも同じように一大事です。
というのも、抜歯の原因の第3位は
「歯のヒビ割れ」によるものなのです。
歯の破折(はせつ)って何? どんな症状?
外部からの強い衝撃で
歯が「割れる」「ヒビが入る」、
あるいは「完全に折れてしまう」ことを
破折といいます。

これらは歯の見える部分で
起こることもあれば、
歯ぐきの中で
起こって気づかず、
放置されてしまうケースもあります。
「噛んだときに歯が痛い」
「歯ぐきが腫れている」
などの症状が気になると、
むし歯や歯周病を
イメージされる方も多いでしょう。
実は、これらの症状は
破折のサインである可能性があります。
以下のような症状に心当たりがある方は、
歯科医院で一度詳しく診てもらいましょう。
・噛んだときに「パキッ」という音がした
・噛むと特定の歯だけが痛む
・歯ぐきが腫れている
・グラグラする歯がある
要注意!「神経をとった歯」は破折のリスク大
歯の破折は、過去の歯科治療で
神経をとった歯に圧倒的に多いのが特徴です。
これには主に2つの理由があります。
1つは、治療によって
歯の強度が落ちてしまうことです。
神経をとる治療では
歯の内側を削ることにより、
天然の歯の部分が薄くなってしまうため
治療前よりも強度が低下します。
もう1つは、神経がなくなることで
痛みを感じにくくなってしまうためです。
これが原因で
無意識に強く噛んでしまうことも、
破折リスクを高める要因となります。
以上のような理由で、
歯科治療で神経をとった歯は
以後、歯が割れたり折れたり
しやすい傾向があります。
治療後は次の点に気をつけながら、
歯の健康を維持していきましょう。
破折予防のポイント
・硬いもの(ナッツ類・せんべいなど)を
噛むときは十分に注意する
・歯ぎしりのある人は、必要に応じて
専用のマウスピース(ナイトガード)を使用する
・治療後も定期的に歯科医院で
歯の状態をチェックしてもらう
・少しでも違和感を覚えたら、早めに受診する

大切な歯を守るために!定期チェックのススメ
神経のない歯は
破折による抜歯リスクが約10倍も高くなる
ことがわかっています。

つまり、破折で歯を失わないためには、
神経を極力とらずに残すことが
最善の方法です。
そのためにできることは
「むし歯にならないこと」と
「むし歯になっても早く見つけて治療すること」。
その両方を実現できる定期チェックで、
大切な歯を守っていきましょう。
医療法人社団 則真会 大崎シティデンタルクリニック
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