こんにちは。
歯科衛生士の見里です(≧∇≦)
前回は《喫煙がもたらす歯肉への影響について》をご紹介しましたが、
今回はその続き《喫煙と歯周病について》 をご紹介します。
喫煙すると非喫煙者に比べて歯周病に
「かかりやすい」「気がつきにくい」「治りにくい」と言われています。
それはなぜでしょう?
1.体本来の免疫機能が喫煙により妨げられるため、歯周病にかかりやすくなります!
2.ニコチンが血管収縮作用により炎症がでにくいので、出血などの自覚症状が出にくくなります。
そのため、発見が遅くなってしまい、気付いた時には重度の歯周病になっていたということがあります。
3.前回ご紹介しましたが、喫煙者の歯肉は非喫煙者と比べて硬くなってしまいます。
そのため汚れを取るのが難しく、治りも遅いため、思うように治療効果が上がらないのです。
《歯周病治療をする場合 歯と歯茎の間に器具を入れて、汚れを取る作業をします。
歯肉が硬いと器具が入りにくく汚れを取るのが難しいのです。》
8020推進財団の行った、「全国抜歯原因調査(2005)」によると、
歯を失う原因の第一位は「歯周病」、全体の42%を占めるそうです。
タバコを吸う=歯周病になりやすくなる=歯を失う可能性が高くなる
という事が言えるのではないでしょうか?。(´д`lll)
タバコをやめるのはそう簡単ではないと思います。
以前はひたすら我慢するしかありませんでしたが、今はニコチンパッチなどのニコチン補充療法や禁煙外来もあるので是非試してみてください。^ – ^
参考文献
歯科衛生士3月号