こんにちは。大崎シティデンタルクリニック、歯科医師の山口です。
今回から院内で行われている微生物対策についてお伝えしたいと思いますが、まずは医療における考え方や解りづらい用語のお話からしたい思います。
スタンダードプレコーション
「汗以外の体液や血液、傷のある皮膚や粘膜など湿性の生体物質は全て感染性のあるものとして扱う必要がある」という考え方です。歯科では多くのケースで血液や唾液と接するため、それらから防護することは院内の感染対策の基本となります。
殺菌、消毒と滅菌の違い
殺菌
微生物を死滅させることを指します。その作用の強さによって、消毒と滅菌に分かれます。
消毒
目的とする微生物を死滅させるか感染力を消滅させることを指します。有効な対象微生物が限定される薬液や煮沸などでの殺菌は、消毒法となります。
滅菌
全ての微生物を殺滅または除去することを指します。そのため消毒よりも高度な殺菌方法が必要になります。また滅菌法は器具等に用いられるものであり、皮膚や粘膜には適用されません。滅菌には国際的に保証レベルが定められています。
次回からは当院の診療で実際に行っている対策についてお伝えします。
大崎シティデンタルクリニック歯科医師 山口