こんにちは(・∀・)
歯科衛生士の見里です。
今回は 喫煙とお口の中の健康についてです。
喫煙と全身への害はよく知られていますがお口への害はあまり知られていません。
しかし、
お口はタバコの煙が最初に停滞するエリア!
直に影響を受けてしまいます。
タバコの三大有害物質は
《ニコチン》《タール》《一酸化炭素》です。
ニコチンは依存性が強く、タバコをやめようも思っていてもなかなかやめられないのは、これが原因です。
タールは強い発ガン性があり、ヤニの原因です。
一酸化炭素はヘモグロビンと非常に強く結びつき身体への酸素供給が妨げられます。
その結果、タバコを吸う人特有の、肌の老化が起こります。
いわゆる《スモーカーズフェイス》はこれが原因です。
喫煙の影響は歯肉にも現れます。
まずはこちらの画像をご覧ください。
喫煙者の口腔内
非喫煙者の口腔内
喫煙者の歯肉は暗紫色で、ゴツゴツと硬く原因しているように見えませんか!
歯肉の暗紫色になるのはニコチンの毛細血管収縮作用と、一酸化炭素が原因です。
ニコチンの血管の収縮作用で組織の血行は悪くなり、一酸化炭素がヘモグロビンと結合されることで血液の色自体もどす黒くなります。
このことから、歯肉は健康的なピンク色ではなく、暗紫色になります。
これは喫煙者だけではなく、
受動喫煙をしてしまっている人にもこのような傾向があるようです。
非喫煙者の母親、子供と
喫煙者の父親の歯肉の色はあまり変わらないですよね。
近くで受動喫煙をしなくても、タバコを吸い終わってからしばらくは、吐く吐息のなかにも有害物質が、含まれているので注意が必要です。
しかも、受動喫煙をすると
心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性が1.3~2.7倍にもなるそうですよ。
そして、
喫煙は恐ろしい事に歯周病の大きなリスクにもなっているんです。
その事については
また次回お話させていただきます(^ ^)
参考文献
《歯科衛生士3号》
より引用