こんにちは。
大崎シティデンタルクリニック 歯科衛生士の渡邉です。
未だ続く新型コロナウイルス感染症の中、歯科医院を受診することに抵抗がある方はとても多いと思います。
普段のマスク生活に慣れてしまった今、
マスクを外し長時間お口を開け、歯科治療を受けるのは少し怖いですよね。
今回は新型コロナウイルス感染症と歯科診療について3月19日の国会で出た歯科についての議題を元にお話をしていきます。
以下は、国会でのやり取りです。
○山田宏議員
この武漢コロナウイルスが発生して、分かって、蔓延して1年が経ちました。
総理はこの間に歯科診療を受けられましたか?
○内閣総理大臣
受けております。
○山田宏議員
それは受けていただきたいんですね。
なぜかというと口腔ケアと、今やこのウイルス感染症との関係というものがだんだん明らかになってきております。
歯科の診療というものは、口を開けて飛沫も飛ぶし感染リスクは高いと普通危惧されております。
しかし、吉村大阪府知事は1月19日のご自身のツイートでこのように書いております。
一方で利用者側がマスクができない環境にある歯科医院がある、大阪には5500もの歯科医院があるがクラスター発生はゼロ、感染対策の賜物と思うが、何かある、何だろう、とこう書いてあるわけです。
で、大阪はゼロということなんですけれども、全国的に見ると歯科診療所でのクラスター発生というのはどういう状況になっていますか?
○国務大臣
同一の場所で2名以上の感染が起こった場合ということで、これ報道の資料等々を集めて集計しておりますが今まで3月18日時点で2名以上の感染が出たのは5552件であります。
中身で歯科医療機関があるかどうかというのは我々も確認はいたしておりますが歯科の治療で感染が拡大したという事例は、私は認識いたしておりません。(略)
○山田宏議員
非常にリスクが高いんしゃないかという強い意識が感染予防に対して相当一生懸命やっていった結果だと私も思います。
と同時に、やっぱり口腔ケアですね。(略)
それで西村大臣、昨年5月25日、衆議院議員運営委員会で我が党の武部委員の質問に対して三密回避が必要だと、何よりも睡眠をとってきちっと食事をして規則正しい生活をしてほしいというのが前提で、こうした健康的な生活がいわゆる新しい生活様式の基礎として、手洗い、うがい、マスクとともに歯磨きも非常に重要であると答弁されています。その心はなんでしょう。
○国務大臣
まず私も、日々クラスターの報告を受けておりますが、歯科の治療で何か感染が広がったという報告は今まで受けたことがございません。
(略)
その上でご指摘のように昨年答弁させていただいたんですけれども、私たちも基本的な感染防止策は徹底していく。
マスク、手洗い、それから三密回避、それに加えてその時申し上げたのがうがいであったり歯磨きということでまさに歯科関係者の皆様方が専門的な立場から口腔管理にご尽力をいただいて、例えば8020運動など、
歯が健康であれば健康で長生きできると、こういったデータ、私どもの兵庫県の歯科医師会なども
率先して発表しているところでありますので、まさに健康管理の基本だと、歯の健康がですね。
そんなふうに認識をしております。
○山田宏議員
冒頭申し上げましたように、口腔ケアと、それから感染予防、重症化予防等には関係があるんじゃないか。
口腔ケアをすると感染予防、重症化予防につながるというような国内外の学術論文が出始めています。
一つお示しをしたいと思います。これはジャーナルオブクリニカルペリオドントロジーという歯周病についての
国際的な権威ある学術雑誌に載ったものです。歯周病がある人の重症化の割合というのは、歯周病がある人は検査数258のうち重症化したのが33人で、12.8%。
歯周病がない人は検査数300のうちコロナで重症化した人は7人、2.3%という明確な差が出ていると。
歯周病があると重症化しやすいと。それから歯周病がある人のリスクなんですけれども、これも挙げていまして死亡する可能性が歯周病ない人と比べて8.81倍、人工呼吸器使用の人は4.57倍、集中治療室に入院する可能性は3.54倍、合併症発症の可能性が3.67倍と、このように歯周病あるなしで相当ほかの病気も悪化するということが発表されております。
そういう意味では、クラスターの発生についても相当注意をしているというこの歯科の診療というものが、実はやっぱり
口は、栄養もはいってくるけどばい菌も毒もあり、大体、体の中には口から入るものなんですね。だから歯周病という炎症を起こしていると、そこから血管に入っていくわけですから、そういったことを考えますとむしろ歯科は口腔内のケアというものは、検診を控えるんじゃなくてむしろ推奨した方が、感染予防や重症化予防に私は直結していくんじゃないかと、こう思っておりまして、そういった意味でぜひこれ、歯科検診のむしろ推奨を政府の方でしてもらいたいと思っているんですけれども総理の御所見をお伺いいたします。
○内閣総理大臣
私自身としましては、口腔の健康の保持増進を図ることは、健康で質の高い生活を行う上で極めて重要な役割を果た
しているというふうに認識しています。このコロナ禍においても国民の皆さんが必要な受診や歯科検診等を行うよう、
国としても今働きかけをしているところであります。
というように、
今日これまでに歯科医院での治療により感染拡大した事例はほとんどない、ということや歯周病に罹っていると感染リスク、重症化リスクが上がることが証明されているんです。
ポイントは最後の5行に集約されていて、
「○内閣総理大臣
私自身としましては、口腔の健康の保持増進を図ることは、健康で質の高い生活を行う上で極めて重要な役割を
果たしているというふうに認識しています。このコロナ禍においても国民の皆さんが必要な受診や歯科検診等を行うよう、
国としても今働きかけをしているところであります。」
と、言うところ。
実は、以前から言われている事なんです。
歯科受診は、不要不急の外出ではありません。
コロナ禍だからこそ、特に意識を上げて頂きたいのがウイルスの入口、お口のクリーニングなんです。
かと言って、外出の度に歯科でクリーニングを受けていただくのは非現実的ですよね?
当院にお任せ下さい!
大崎シティデンタルクリニックではウイルスの入口、ご自身で出来る正しいお口のクリーニング法(セルフケア)を重点的にご指導しております。
自分で出来るウイルス対策は「手洗い、うがい、消毒、お口のセルフクリーニング」ですよ!!
(うがいだけでは足りません)
大崎シティデンタルクリニックは全ての歯科治療を万全な体制で行っておりますので、安心して受診して下さいね。
話は変わりますが、、、
マスク生活、ウイルスは予防出来ても細菌は繁殖してると思いませんか?
そこも含めて口腔ケア(クリーニング含む)と歯周病については次回以降の記事で詳しくお話ししていきます。
大崎シティデンタルクリニック 歯科衛生士 渡邉