こんにちは。
大崎シティデンタルクリニック、歯科医師の山口です。
再び感染拡大がみられる新型コロナウイルス。
私からは3回に分けて、お口の健康とウイルス感染の関係についてお伝えしたいと思います。
以下はインフルエンザウイルスについての研究から解ってきたことでありますが、コロナウイルスについても同様である可能性が高いと考えられています。
3. 口腔内が不潔だと肺炎のリスクが高まる
お口から入った飲食物や唾液は、食道を通過して胃へと送られます。しかし加齢などでのみ込みに関する反射や筋力が低下していると、食道に向かう途中で誤って喉頭に流入してしまいます。喉頭の先には気管、肺があります。通常はむせにより排出され食道へと戻されるはずですが、ケースによってはそのまま肺に到達してしまいます。この現象を誤嚥といいます。
この時、お口の中が不潔だと流入した飲食物や唾液に付着して肺に送り込まれる細菌やウイルスも多くなり、肺炎が生じやすくなります。こうして引き起こされた肺炎を誤嚥性肺炎といいます。
また歯周病菌が免疫を下げる話を第二回でしましたが、歯周病菌および歯肉の炎症により生じた炎症性物質は血流にのり、全身に炎症を引き起こします。結果として、肺炎を重篤化させる一因となります。
つまり口腔内を健康に保つことは、肺炎のリスクを低減し、またその重篤化も抑制することにつながるのです。
歯周病菌は身体の免疫や抗菌薬では死滅しません。
歯磨きをはじめとした口腔ケアで、機械的に除去する他ないのです。
当院では専門性の高い本格的な歯周治療と、丁寧なブラッシング指導を行っております。
是非定期的にご来院いただき、皆様の口腔と全身の健康状態を良好に保つ一助となれば幸いです。
大崎シティデンタルクリニック歯科医師 山口