こんにちは、
大崎シティデンタルクリニック 歯科医師の松本です。
本日は、歯科治療中の音に関するお話を致します。
患者様から歯科治療中の不快な事で「痛み」「削っている時の音」がよく挙げられます。
私も子供の時から、あの歯を削る時の「キーン」という音が好きではなかったです(^_^;)
当院で使用している歯を削る機械で代表的な3つの音をご紹介致します。
①エアタービン
この機械は「キーン」と音がなります。
そうです‼︎皆さんが良く耳にする嫌いな高い音です‼︎
圧縮された空気で機械の中の羽を高速回転させ、先端のダイヤモンドで出来た棒で歯を削ります。
高速回転(30〜40万/1分間)で主に歯で一番硬いエナメル質を削ります。
詰め物や被せ物が歯に被せられるよう、歯の形を整えたりエナメル質にある虫歯を削ったりする時に使用します。
②マイクロモーター(電気エンジン)
歯を削る時は、「ゴトゴト」と患者様には聞こえます。
これは、マイクロモータ(エンジン)を使って先端につけるバー(スチール)を回転させます。
回転速度は100〜4万/1分間で、上記のエアタービンより遅いです。
音だけを聞くと「ゴトゴト」と大きいので、かなり歯を削られている様なイメージを持たれますが、
実際は、健康な硬い部分は削らず、軟化象牙質と呼ばれる虫歯になった柔らかい部分のみを削ることができます。
③5倍速エンジン
こちらも、エンジンで切削器具を回転させます。上記エンジンの5倍の回転速度が出せ削る力が強いのでエナメル質や金属など硬いものを削る事ができます。
エアタービンの様な不快な「キーン」という音ではなく、「ブーン」という音がし比較的不快感が少ないと思われます。又、削った歯の面が非常に綺麗に仕上がるため、精密な治療に向いているとされています。
しかし、エアタービンに比べると歯の切削効率が劣るため、治療時間がやや長くかかることが欠点です。
歯科治療中は色々な音がしますよね。
少しでも歯科治療中の不快症状の原因に対する、疑問解消になれば幸いです‼︎
大崎シティデンタルクリニック
歯科医師 松本