食事をして、美味しい!は舌で感じるものだが、
歯にも大きな役割がある。

そもそも味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味の4つの基本味があり、
これにうま味を加え、5基本味とする。

歯科に関連して味覚が影響をうけるか?
は当然起こる。
歯の欠損や歯周病による動揺、グラグラ、歯並びの不正による咀嚼能率の低下で、
効率的に咬むことが困難になり、食品に含まれる味物質の唾液中に溶解する量は低下する。
その結果、味を感じにくくなり、味覚の低下として現れる。

そのほかに、お口のなかに異種金属の被せものがあると、唾液や組織液が電解質となり
、異種金属同士が接触した際に電位差が生じ、微弱な電流が流れることがある。

これをガルバニー電流とよぶ。
ガルバニー電流は味神経やその他の感覚神経を直接刺激するため、不快な感覚を
発生させる。 その対処法として、原因となる金属の除去、同種の金属、もしくは
レジンやセラミックなどの金属なしのメタルフリーによる治療が考えられる。

『以前に比べて食事の味がしにくくなった』『食事が美味しくない』
と感じることがあれば、そのような原因も考えられます。
一度、ご相談下さい。

中野