皆さんが歯医者さんに行くメインな理由の一つに、虫歯による痛みが上げられるでしょう。

そこで虫歯(う蝕)について説明したいと思います。
虫歯とは、ミュータンス菌などのう蝕病原菌によって歯が崩壊していく病気です。
ミュータンス菌はオギャーッ、と生まれた時には口の中にはいませんが、歯が生え始めるころに
家族、とくに母親から移り住み、歯の表面にネバネバした歯垢(プラーク)を作って住みかとします。
そして糖を分解して酸を産生し、その酸が歯を表面から溶かしていきます。
エナメル質脱灰、これが虫歯の始まりです。

このように、虫歯が発生するにはミュータンス菌などのう蝕病原菌が口のなかに存在することが第一条件ですが、その他に、

・宿主の条件 歯の質が弱かったり、プラークがたまりやすい歯の形や歯並びをしている人、
       また、唾液による歯の保護、強化作用が低い人など。
・飲食の条件 砂糖を多く含む食物をたくさんとっている。
・時間の条件 以上の条件がそろっている時間が長いほど虫歯にかかりやすくなる。

を合わせた4つの条件がそろうことが必要と考えられています。
虫歯にかかりやすい人とかかりにくい人の違いは、これら4つの条件がそろうかそろわないかに関係があるといえるでしょう。

ですから虫歯にならないためには歯磨きだけでなく、
体質、食生活、習慣、を考慮した予防処置が必要ですね。

中野